婚約指輪を贈る意味は?儀式だけじゃない、資産価値のお話
価値を理解して選ばないと損する婚約指輪
男性から女性へ、愛の誓いとして贈るのが婚約指輪、エンゲージリングです。
大粒のダイヤモンドがセッティングされたプラチナのリングを
婚約指輪として女性へ贈ることが、長い間主流となっています。
婚約指輪を贈るタイミングは、男性からプロポーズをするまでに用意をしたり、
プロポーズの後に2人で選びに行ったり、様々です。
指輪以外の品物を選ぶカップルも増えているようです。
しかし、なぜ愛の誓いはダイヤモンドのリングなのでしょうか?
一般的と言われているから?
金額が高いから?
昔からの伝統だから?
世の中には広告が溢れていて、選択肢の多い中で選択することは至難の業。
”なんとなく”で、ジュエリーショップに駆け込むと、
後悔することになるかもしれません。
私、ジュエリー作家の知恵が少しでもお役に立ちますように。
高額が良いとは限らない。外見ではわかりにくい、婚約指輪の資産価値
婚約指輪を選ぶ時の視点は様々です。
女性が身に付けるものですから、デザインは重要な要素です。
憧れのブランド、ハリー・ウィンストンやティファニーが良いと、昔から決めていたかもしれません。
または、プロポーズの時に用意したくて、できるだけ質が良くて予算に合うものを探している男性もいらっしゃると思います。
婚約指輪を探し始めて、恐らく皆様が感じることは、デザインにそれほど大きく差がないことでしょう。最も一般的なのは、ティファニーがはじめた、「ティファニーセッティング」というデザインの指輪です。
価格はピンきりだけれど、小さなものだから、デザインが似ていると尚更、何を基準に選べば良いのか、難しいところだと思います。
とりあえず、価格が高ければ良いものだろうとも考えられるし、見た目はわからないから安くても良いのでは?とも考えますよね。
資産価値として考える、婚約指輪
婚約指輪はジュエリーです。ジュエリーは、資産価値の残るものです。
なぜ、古くから愛の誓いに婚約指輪が使われていたか、様々な説がありますが、
一番の理由は、婚約指輪が資産として価値が残るからではないでしょうか。
ほとんどの商品は、使用すれば次第に価値がなくなります。しかし宝石は変質しにくく、丁寧に使えば傷みが少なく、新品と中古の差もなく流通するからです。
プラチナや金は貴金属そのものの価値がある上、傷が付いても磨けば光ります。
多くの婚約指輪に用いられる、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドは、グレーディングレポートがつけられており、価値がわかりやすくなっています。
質の良いダイヤモンドは、家庭の資産となり、親から子へ受け継ぐことができる品物です。時代の流行や、身につける人の好みに合わせて、デザインを変えるリフォームを楽しむこともできます。
余談ですが、過去に婚約指輪として流行した立て爪のダイヤモンドリングが、タンスの肥やしになっていることが非常に多いのです。もったいない。
デザインの好みや予算は大切な選択の要素ですが、これから増える自分たちの家族にとっての資産になることを念頭に置き、婚約指輪を選んでほしいと思います。